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故○○貞様へ
六年前のちょうど今頃五月にお会いしてから、いろいろなことがありました。
貴様にしたら私などは五〇年近い入退院生活の最後のところでの
出会いにすぎず信頼するに値しない存在であったかも知れません。
私にすれば初めての後見人でいろいろ学ばせて頂きました。
感謝します。また病院からキトクの知らせを受けてからいつ〝その日〟が
訪れるのだろうと仕事中や田植の日程等でやきもきしていましたが
大ていのことが終了した後で、しかもふつうの仕事日の昼という
すばらしくベストな日どりを選んで頂き大変ありがとうございました。
重ねて御礼申し上げます。
二〇一六年五月三日 ○○稔